スハ25形300番代
 24系客車が登場した当時は非電化区間も多く存在し、サービス電源を確保する為にはディーゼル
発電機によるものが有利とされていた。しかし運転区間がすべて直流で電化された区間では、静止
形電力変換装置(SIV)を採用した方が、エネルギー効率・騒音防止・メンテナンス等の点で有利であ
りその研究は進めれていた。スハ25形はこのSIV装置を搭載したラウンジカーで種車はオハ12であ
る。車内は種車の座席などをすべて撤去して、後位側に機器室を設けSIV装置(容量230kVA)を2
台搭載し、車体中央にソファー、テーブル、サービスカウンターを配置したラウンジを設けた。また出入
口付近にはシャワー室を1ヶ所設置している。屋上にはPS16形パンタグラフ2基と、避雷器を搭載し
冷房装置はAU13Aを3基搭載している。床下には変圧器、抵抗器、起動装置、平滑リアクトルなど
が新設された。また安全対策として機関車からの指令により緊急にパンタを降下させる為の引通し、
停車中の架線温度を検知して負荷半減を行う装置や、各種保護回路を備えている。全部で3両が改
造されているが、303のみパンタ無しのラウンジカー、オハ25からの改造である。
2008年スハ25 301が廃車となり形式消滅した。
 

スハ25 301

2005・1 下関
撮影 横山 淳氏



1978・10・16(新潟) オハ12 350
1989・11・30(幡生) スハ25 301

2008・2・23       廃車
スハ25 302

2004・5 横浜
撮影 横山 淳氏



1978・10・16(新潟) オハ12 351
1989・11・22(幡生) スハ25 302

2005・11・30      廃車
スハ25 303

2005・1 下関
撮影 横山 淳氏



1970・2・12(新潟) オハ12 41
1990・2・16(幡生) オハ25 303
1991・8・29(幡生) スハ25 303
2005・11・30     廃車


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